八王子支部2018年4月例会

日 時:2018年4月14日(土) 14:00~16:30

場 所:台町市民センター(JR西八王子駅南口徒歩12分)

報告者:小寺隆幸さん(原爆の図 丸木美術館理事長、チェルノブイリ子ども基金理事)

テーマ:「ICAN ノーベル平和賞~オスロで感じた核なき世界へ」

 2017年のノーベル平和賞は核兵器廃絶国際キャンペーンICANに贈られました。受賞スピーチをされたヒロシマの被爆者、サーロー節子さんの体験に根ざした心の声と核兵器廃絶への感動的なメッセージはまだ記憶に新しいことでしょう。


 「私たちは立ち上がったのです。私たちは生きる物語を語りはじめました。核兵器と人類は共存できない、と。」「核兵器の開発は国家の偉大さが高まることを表すものではなく、国家が暗黒の淵へと堕落することを表しています。核兵器は必要悪ではなく絶対悪です。」「核武装国の政府の皆さんに、そして『核の傘』なるものの下で共犯者となっている国々の政府の皆さんに申し上げたい。私たちの証言を聞き、私たちの警告を心に留めなさい。あなたたちは皆、人類を危機にさらしている暴力システムに欠かせない一部分なのです。私たちは皆、悪の凡庸さに気づかなければなりません。」


 小寺さんは「オスロ訪問記」で次のように述べています。「日本政府は『核の傘』が日本を守ると言います。・・・自分たちが勝つためには相手国の民衆数十万を殺してもよい、ヒロシマ・ナガサキをくり返してもよいという論理です。そのことに真っ先に気づいた被爆者の声が世界の市民を動かしているとき、日本政府がそれに背を向ける悲しい現実です。・・・ヒバクシャの方々の核への怒りと悲しみを共有する世界の市民がICANを担い支え、国益のために人間を軽視する国際社会の『常識』に果敢に挑戦し、歴史を変える大きな一歩を踏み出したのです。」


 4月例会では、この受賞が核なき世界を希求するすべての人々への激励であると受け止め、世界の仲間ともに祝いたいとの思いからオスロを訪れた小寺隆幸さんに、ノーベル平和賞授賞式の様子や核廃絶を現実のものにするために地道に活動を続けている世界各地の市民団体等のお話などをお聞きしたいと思います。


 また、核廃絶運動に約30年にわたり関わってこられた世界的な平和教育家・活動家であるキャサリン・サリバンさんのお話も伺います。サリバンさんは2008年から2015年までの8年間、広島・長崎の被爆者たちを米国に招き、ニューヨークの高校など数百校で、高校生ら述べ3万人余に「被爆体験」を聞かせる証言活動を展開しました。


 核兵器廃絶に向けた様々な取り組みについて学び、世界の平和と私たちの未来を一緒に考えたいと思います。皆さまのご参加をお待ちしています。


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2018年4月八王子例会案内.pdf
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