武蔵野支部2018年2月例会

日 時:2018年2月9日(金)18:30~21:00

会 場:かたらいの道市民スペース(三鷹駅北口下車徒歩10分)

    *いつもと違う場所なので、ご注意ください

報告者:高嶋 道さん

テーマ:シンガポールの細菌戦部隊・消された華僑の村々・戦後にもあった虐殺事件

資料代:一般400円/学生200円

 

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 昨年の例会では、1941年12月8日、日本軍はなぜ、マレー半島のコタバルに敵前上陸したのか、泥沼化した日中戦争に加えての東南アジア侵略のねらいは何だったのか、を考察しました。イギリス軍を敗北させた日本軍によるシンガポール華僑大虐殺、「昭南島」と改名された軍政下の人々が強いられた「暗黒の3年8か月」の暮らしの実態を明らかにしました。

 

 今回の報告では、まず、シンガポールにおかれた731部隊の曾孫部隊(岡9420部隊)に触れます。驚くべきルートで、この細菌戦の準備が行われていました。日本軍は、シンガポールをはじめマラヤの各地で、華僑虐殺を行いました。略奪、虐殺、強姦に加え、焼きつくされ、消されてしまった村もあります。さらに、日本軍が敗北した戦後の1945年9月にも、華僑虐殺を起こしています。信じがたい悲惨な事件です。

 

 現在マレー半島には、約70か所の犠牲者の追悼碑があります。今なお、新たにつくられています。人びとは70年前の日本軍の残虐な行為を忘れていません。事実を掘り起し、記録し、伝えながら、反戦平和を望み、日本の政治の動向を常に注視しています。

 

 私たちは、70年代から、各地で犠牲になった地域を訪ね、証言をききながら、追悼と交流を続け、和解への道を模索してきました。その経過を織りまぜて報告します。

 

 ところで、侵略戦争のもたらした犠牲に、戦後、政府はどう責任をとったのでしょうか?このような状況を、私たちは、どのように考えたらよいのでしょうか。