日 時:2016年3月12日(土)18:30~
場 所:筑波大学附属駒場中・高等学校
内 容:実践報告(大学)
中学歴史資料集を使って「考える問」をつくる―地歴科教育法での実践から
報告者:丸浜昭さん
ご案内
五十数人の受講生全員で、近世~近現代の「2頁一区切り」を分担して問いづくりに取り組みました。何人かの問いの実例とそれへの私のコメント、その学生の最終レポートを紹介します。実践的に検討をしていただけると幸いです。学生の感想の一部を紹介します。
◎アルバイトで塾の講師をしているため、様々な質問を授業を通しておこなっている。しかし、その多くが生徒の「知識」を問うものであり、生徒の思考を促すものではなかったように思う。その原因は…効率よく授業をすすめるため…「教える側」を中心にして授業を進めようとしていた姿勢にあったのではないかと思う。
生徒に考えさせるような「問い」をつくるには、まず生徒がどのような答えを返してくるのか、自由な発想のためにどのよ うなヒントが必要になるのかということをじっくりと考えなければならない。このような「問い」づくりをすることで、「教える側主体」から「生徒主体」の授業へと授業構成上の発想を転換させることができた。このことは、ただ暗記させるだけの社会科を思考させ る社会科へと変化させる重要なポイントであると考える。…