集 合:午前10:00 JR常磐線三河島駅 改札出口付近
参加費:500円(昼食・交通費別途)
申し込み締切:10月2日(金)
2015年 10月授業づくり講座フィールドワーク報告
テーマ~朝鮮半島と日本の歴史の現在を知るフィールドワーク~
参加者:17名(学生 2名 現職・元職教員 8名 実行委員・顧問 7名)
(2015.12.6掲載)
<参加者の感想>
・前々から見学してみたかった朝鮮学校、朝鮮人大虐殺の歴史と慰霊碑をつくり語りける方たちの声、美味しい朝鮮料理…と充実したフィールドワークでした。朝鮮学校の校長先生が、「地域の学校とも交流を広げたいけれど、こちらからは声をかけません。迷惑になるといけないから。」というお話や「朝鮮人大虐殺は過去のことではなく、今の笑いながらヘイトスピーチをしている人たちを見るとまた、同じことが起こるのではないか恐怖を感じる」というお話が胸に突き刺さりました。
・私たち日本人は朝鮮学校は、こんな感じだと、見もしないのに決めつけて排除しているのではないか?校長先生をはじめ、コリアンたちがオープンマインドなんだから、私たち日本人も、もっと開くべきでしょ?と、考えさせられました。次回は友人連れて他の朝鮮学校にも遊びに行きます。
・絹田幸恵さんが 子どもたちの『この川を人間が掘ったなんて信じられないよ』という声をきっかけに聞き書きを始められ(夏休みに河口まで全部)、その過程で朝鮮人虐殺のことを知り、掘っていった過程にとくに関心を持ちました。そうやって 全国各地で歴教協に加わった教師は 民衆の歴史を掘っていったと感慨深かったです。
・これは過去の話ではなく、現在の話だというのも、その通りだと思いました。戦争による被害の歴史とともに、加害の歴史、戦争と排外主義の問題についても、歴史の教訓として、しっかり学んでいかないといけないと思いました。
・どこの国にも、被害の歴史もあれば、加害の歴史もあります。日本は、この加害の歴史に向き合うことが特に苦手のようです。誰しも見て見ぬふりをしたくなるような、触れたくないことにもきちんと向き合って、知って、学んで、二度と繰り返さないことが大事なのに。「現在も痛みを引きずっている遺族がいることを忘れないでほしい」という西崎さんのお言葉は本当に重く、心に突き刺さりました。
<10月講座担当実行委員より 宮下和洋さん>
今回は、朝鮮と日本の過去と現在をテーマに学習していきました。朝鮮学校の見学や昼食の焼き肉、NPO法人「ほうせんか」の西崎さんのお話から朝鮮人虐殺について学ぶなど、充実した学びの場となったのではないかと感じました。また改めて、歴史認識や朝鮮の方に対するイメージなどを再構築する必要があるのではないかと痛感させられました。
今年度もおかげさまで、様々な立場や年代層の方が、フィールドワークに参加して下さいました。本当にありがとうございました。また、来年度の講座とフィールドワークもよろしくお願いいたします。
*なお、このフィールドワークの内容については『歴史地理教育』1月号の「地域」に掲載されます。お読みいただければ幸いです。