日 時:2015年2月28日(土)18:30~
会 場:筑波大学附属駒場中・高等学校
報告者:天野彩さん
内 容:「日本国憲法の誕生過程から「憲法改正」を考える」
「2015年2月4日安倍晋三首相は、憲法改正の国会発議とその賛否を問う国民投票の時期について、…来年夏の参院選後が「常識だろう」との認識を示した。……早ければ2016年末~17年前半にも国民投票が実施される可能性がある。」(『朝日新聞デジタル』記事より)
再び政治の世界で「憲法改正」が叫ばれるようになり、現在の中・高生も国民投票に参加する可能性が十分にある状況である。
本報告は、「憲法改正」について、自ら判断するための素地を作ってもらい、他人事ではない自らに関係することとして、「日本国憲法」を捉える力を身につけるために行った実践の報告である。ただし、この実践は修学旅行で出張中の代講案として計画されたものであり、いわゆる「投げ込み型」の実践である。内容に大きな工夫があるというというよりは、この実践のために集めた教材をご紹介するという性格の報告であることをあらかじめお断りしておく。
感想(2015.3.11掲載)
NHKスペシャル『日本国憲法誕生』の全編を見て、生徒が何を感じたのか、彼女たちの書いた感想文、現行憲法と自民党改正案の条文ごとの比較・解説記事(『毎日新聞』)などが紹介されました。宿泊行事引率のため授業ができなくなった日に自習教材として用いたとのことです。
参政権が得られる年齢の引き下げ、そして憲法改正への動きがまた強まろうとするいま、歴史を振り返りながら憲法学習をすることの重要性はよりいっそう高まっています。
知の裏付けのない感覚的な「判断」、無関心に陥らぬよう、どういった授業をつくっていくか、考えさせられました。