日本史部会2012年1月例会・感想

日時:2012年1月14日(土)18:30~

場所:筑波大学附属駒場中・高等学校

内容:実践報告「高2修学旅行の文化と歴史レポート」天野彩 氏

参加:7名 

感想

◆レポート学習の色々な側面を知ることができました。自分の興味に伴った知識が深まる、レポート力が身に付くなどの生徒の声がありつつ、また一方では生徒・教師の負担があることも否めない…。しかし自分で一から学びを進めていくレポート学習は、結果として取り組みの成果がみれるので、生徒にとっても良いものではないかと私は考えます。また、コメントの重要性を知れた気がします。(E)

 

◆私学で長年にわたって続けられてきたレポート学習ということで、中学1年から高校生まで、段階的にテーマと方式が準備されていて、勉強になりました。高校2年生の修学旅行のレポートは、ただ紙面を埋めるだけではなく、生徒自身があらかじめ構想を立ててから着手するようにレポートの用紙が工夫されていて、高校卒業後の学びにもつながると思います。用紙を整えるのは大変ですが、このひと手間と教員の指導を惜しまないことで、生徒のレポートが生まれたのだと感じました。

 質問として出した話題なのですが、生徒のレポートをどうやって生徒同士・教員の間で共有するかということも、重要だと思います。今後、生徒と向き合う中で、私自身も考えていきたい課題です。(I)

 

◆現任校は生徒の課題提出率が悪く、数年勤務した今では、「自分で考え、取り組む骨のある課題」を課すことを私自身が敬遠するようになっていました。天野さんの桐朋女子中・高での「レポート学習」実践報告を伺ってからの帰り道、「よし、一度やってみるか」と勇気を出して(笑)、選択授業でのレポート課題を1月の最初の授業で生徒に提起しました。生徒たちの中には「これは図書館にこもらないと」「一緒に調べよう」などと笑顔で話している者もあり、自分の思い込みを反省しました。(K)