日本史部会2014年10月例会

日 時:2014年10月18日(土)18:30~
会 場:筑波大学附属駒場中・高等学校

報告者:山田耕太さん
内 容:実践報告「資料館で高校生は何を感じたか

― wam, 遊就館, 在日韓人歴史資料館を見学して」(高校)

報告者 山田さんから

 高校2年生対象のゼミ形式の授業のフィールドワークで、生徒たちが何を見て何を感じたのか、彼らの書いたものを紹介します。また、必修授業でのコメントな ども併せて紹介します。今の高校生が歴史を語る際の傾向をとらえ、歴史教育の課題について議論していければ、と考えます。


感想(2014.11.21掲載)

◆いつも意欲的な実践に取り組まれていることがすばらしいな、と思います。また、生徒の声を反映した報告であったことから、教室の風景や生徒の様子について想像をめぐらすことができました。

 高校の選択授業で博物館・資料館をフィールドワークをし、最後に高校生が自分の研究にまとめていくという取り組みの途中報告でしたが、博物館・資料館のもつ歴史認識と提示している資料や事実に生徒が出合い、自身やときには生育環境がはぐくむ社会認識がどのように変化していくのか興味を持ちました。

 「慰安婦」問題は現在進行形で話題となっている歴史問題ですが、このような問題と向き合う中で生徒の中で、社会を見る目に変化が生まれてくると面白いと思います。また、証言をどう歴史教育の中でも史料としての価値を教員自身が理解し、生徒に理解させていくのかということも話題となりました。今後の部会活動にもつながる重要な課題だと感じました。(O)