日本史部会2014年3月例会

日 時:2014年3月22日(土)18:30~
会 場:筑波大学附属駒場中・高等学校
報告者:大泉雄彦さん
内 容:授業実践報告
 「中学一年生40人は登戸研究所で何を学び感じたか?
  ―山田朗さん・渡辺賢二さんの講義と資料館案内を受けて―」

報告者 大泉さんから
 一年総合で「川崎北部の平和と歴史を考える」グループは事前学習後、8月末に、隣りの区にある明大生田校舎へ。
 山田朗さん、渡辺賢二さんによる講義と、構内戦争遺跡・登戸研究所資料館のご案内。昼食後の渡辺さんとの質疑応答は、日常授業からは予想外の質問多数。
 戦争を学んでいない彼らが、登戸研究所見学で何を感じて文化祭展示発表に至ったか?公立校での拙い報告ができればと思います。

 

会場から(2014.4.7掲載)

 中学1年生40人が、登戸研究所の展示を見、山田朗さんと渡辺賢二のお話を聞いて何を感じたのか、どのような疑問や気づきが生じたのか、その学びの過程を追った実践報告でした。当日は、彼・彼女たちが事後に文化祭展示のために模造紙にまとめたものもずらりと並びました。

 大泉さんや山田さん、渡辺さんの情熱に触れた子どもたちの反応に、彼・彼女たちの可能性の大きさを感じる一方で、公立校において戦争と平和をテーマにすることや学びを深化させることの難しさについても考えさせられました。

 大泉さんは8月の全国大会でも報告されますので、3月にいらっしゃれなかった方は、ぜひ中野に足をお運びください!

 

感想

◆登戸研究所の活動目的や内容を理解することは、中学1年生にとって難しいのではないかと予想していたのですが、生徒の質問や作品(模造紙)を読んで、彼ら(彼女たち)が真剣に考えたのだということが伝わってきました。事前授業に加えて、大学の教員による解説や、展示資料の持つ力だなぁと感じます。同時に、私の方が「限界」のようなものを勝手に作ってしまっていたのだと考え直す場面になりました。ありがとうございます。(I)